万有引力

或いは ネリリし キルルし ハララしているか

マッチと明菜の問題と31☆アイドリームから考えるアイドルの恋愛

 

 わたしの母は明菜*1世代である。

 

 わたしはこれまで、マッチがテレビに出たりネットニュースに載るとTwitterやコメント欄に「明菜」の文字が躍ることに疑問を持ってきた。

 

 

マッチと明菜 

 

 

 若いジャニヲタがマッチに対して少し引いてしまう気持ちがあるのは、2014-2015のカウントダウンコンサートという前例があるため仕方がない部分もあると思う。

 

 

sasagimame.hatenablog.com

 

 しかし、Twitterやネットニュースのコメント欄に書いている人は非ジャニヲタも多く、過去の恋愛になぜ今*2になっても言及するのか分からなかった。

 

 

 

 わたしは、マッチが人気絶頂の頃をリアルタイムで知らないため、その頃のマッチが熱愛報道されることは2016年を迎える今になっても話題になるほど衝撃的なニュースであったのかと思ったし、なぜ未だに許されていない雰囲気があるのかと疑問に感じた。

 

 

 

 

 その疑問を、マッチと中森明菜の熱愛報道が出たときをリアルタイムで知る母にぶつけてみたところ、当時の二人の状況はわたしの想像をはるかに超えるものであったことが分かった。

 

 

 これについてはその時の真実を本人たちから語られた資料*3がなく、ネット上の情報がすべて正しいとは言い切れない部分があるため、詳細は載せないが興味がある人は「近藤真彦 中森明菜」「近藤真彦 中森明菜 会見」などでググってもらいたい。

 

 

 

 

 わたしの母はマッチファンではなく、わたしがジャニヲタになるまでジャニーズに興味の無い人だったため、母から聞いた内容はどちらかと言えば明菜寄りの意見であると言えるかもしれない。*4

 

 

 

 母は「事務所が別れさせたのか、マッチが別れたかったのか分からないけど」と言っていたが、もし仮に事務所が別れさせたとして*5、そのやり方しか無かったのか、そこまでするのか、とショックを受けた。

 

 重ねて言うが、あくまでも母の話を聞いての事なので、真相は分からない。

 

 

 

 

 

 ジャニーズ事務所は、最大手の男性アイドル事務所である。

 平成26年の人口動態統計によると、男性の平均初婚年齢は31.1歳となっているが、ジャニーズに所属しているタレントで31.1歳を過ぎても結婚していない人は多い*6。昨年TOKIO国分太一くんが結婚するまで、「1グループに1人しか結婚できない」とまで噂されていた。

 

 

 

男女の結婚適齢期 

 

 

 ここで一旦、一般的な男女の結婚について考えてみる。

 女性が結婚の時期を考える理由のひとつに、出産の問題があると思う。女性は産まれたときから卵子のもととなる原始卵胞を持っている。一生のうちに排卵出来る数は予め決まっており、50歳前後で閉経を迎えると卵巣機能は停止し、排卵が無くなる。また、日本産科婦人科学会は35歳以降での初めての妊娠・出産を高齢初産と定義している。35歳以降、妊娠・出産に伴うリスクが20代に比べて増大する。

 

 現代社会は、少子化が問題となっており、少子化の要因のひとつとして挙げられるのは「女性の社会進出」とそれによる「晩婚化」である。

 

 

 妻は1985 年が25.5 歳、1990 年が25.9 歳、 そして1995 年 の26.3 歳を経 て2000 年には27.0 歳と、 着実に上昇を続けている点である。

 また、 女性 の平均勤続年数も、1984 年(昭和59 年)には6.5 年だったのだが、1994 年(平成6 年)に は7.6 年、2004 年(平成16 年)には9.0 年、2009 年(平成21 年)には9.4 年 と、 こちらも着実に長くな っている( 厚生労働省「 賃金構造基本統計調査」( 昭和59、 平成6、16、21 年) より)。

 このことは、 それまで多くの女性が仕事を結婚までの「 腰掛け」 的にとらえていた状況 から、1990 年代に続々と社会進出をし、 仕事そのものを目標として就職するように変化したことも影響していよう。 

 徳江順一郎, and 観光学研究. "ブライダル・ビジネスにおける関係性マネジメント."観光学研究 11 (2012): 37-50.

http://file:///C:/Users/aihara/Downloads/kankogakukenkyu11_037-050.pdf

 

 

 また、徳江氏は以下のようにも述べている。

 男性と同等に、 あるいはそれ以上に責任のある仕事をし、 報酬もそれに伴って上昇していった。

 また、 こうした環境の変化と相まって、 結婚の目的 が「子供を作り育て る」 ことから多様化していったのかもしれない。 

 

 このように、女性は年齢や仕事が出産に及ぼす影響が大きい。

 

 

 

 一方で、不妊症でない男性の精子の力は年を重ねてもほとんど変わらない。男性は年を取っても子どもをつくることができるというのは、多くの男性芸能人を見ていても分かるだろう。

 

精子力は“35歳”が曲がり角という報告が、昨年11月に発表されている。

 この研究を指揮する獨協医科大学越谷病院の岡田弘医師(泌尿器科)は、こう解説する。

精子には、受精した卵子を刺激して、受精卵を胎児に成長させる力があります。この『受精を促す能力』は、子どもを授かったことのある男性の場合、ほとんど低下しません。一方、不妊に悩む男性のなかには、この能力がもとから低い人がいて、さらに35~40歳からガクンと下がるのです」

35歳から「精子力」ガクンと落ちる? 驚愕の事実 - ライブドアニュース

 

 

 

 結婚をする・しない、子どもをもつ・もたないは個人の自由であるが、その点では男性の方はいつでも結婚できるのではないだろうか。

 

 

 

 話をジャニーズに戻す。

 現在のジャニーズで男性の平均結婚年齢31歳を超えても結婚していないタレントが多くいるのは、上記の「こどもをもてる年齢」というのも関係していると思う。

 タッキー&翼の翼がTOKIOカケルで山口くんに結婚について問われた時

翼「結婚は、40-50歳くらいになったらしたいかなって感じですね」

山口「40-50歳で20代くらいの子(と結婚する)ってこと?」

翼「で、しっかりしてる子がいたらいいですね」

という会話があり*7、男性はあまり結婚する年齢にこだわらないのかな、と感じた。

 

 

 

少女漫画のアイドル

 

 しかし、「アイドルであるから」結婚ができないという面も、大きいのではないだろうか。

 

 アイドルはわたしにとって、夢やときめき、元気をくれて、いつでも少女*8のような気持ちにしてくれる存在である。

 

 

 

 種村有菜氏の漫画「31☆アイドリーム」は31歳の喪女が薬の力で15歳に若返りアイドルになるという話であるが、先輩アイドルである響くんが新人アイドルのあかりに対しイベント前にかける言葉が印象的である。

「 あのさ、今日ここに来ている人達は、毎日毎日学校行ったり、会社行ったり、家事育児してたりするんだ。だから、また明日から頑張ろうって思えるように、元気を渡すのがアイドルなんだよ」

 

 

 そしてその言葉を受け、精一杯ステージで楽しみ来てくれた人達の為に笑顔を見せる新人アイドルのあかり。そのあかりの気持ちがありなっち独特の表現で書かれている。

悩んでること ありますか?

溜息こぼれる 夜もあるよね

でも 今日だけは

ねぇ 今だけは

あなたの心

楽しく弾みますように

 

 

 

 「31☆アイドリーム」は少女漫画なので、現実のアイドルが本当にこう思いながら私たちの前に立っていてくれているかは分からない。もしかしたら、違うかもしれない。

 でも、ここまでではなくても、きっと彼らは「アイドル」としての役割を意識して仕事をしているだろう。

 

 

 

 「31☆アイドリーム」に出てくるアイドルたちは、恋愛に自由だ。

 

「今は歌とこいつらの世話で精一杯だよ。恋愛なんてしてるヒマねーし」

 

と言ったくせに、すぐ次の巻では、

響と同じトップアイドルのるーくんに告白され、「その気持ち大事にしたいし、わたしもちゃんと考えたいの!」と言うあかりに対し

 

「じゃあ、その前に俺が奪うけど? 」

「俺の気持ち、いいかげん気付けよ。嫉妬してるって、ハッキリ言わなきゃわかんねーの?」

 

と迫っている。

 

 るーくんは学校に忍びこんできたあかりにその場で突発的に告白をするし(しかも結構強引)、あかりのライバルゆこは「響のことを愛してる」とあかりに宣戦布告してくる。好きになったら止められない、というのを全員実行してくる。

 

 

31☆アイドリーム 1 (花とゆめCOMICS)

31☆アイドリーム 1 (花とゆめCOMICS)

 

 

 

 何度も言うが少女漫画なので、現実と違うことは分かっている。

 

 

 

アイドルの恋愛とファン

 

 

 しかし、人が人を好きになるのは自然なことではないだろうか。

 

 

 マッチと明菜の熱愛が発覚した時、それを嘆き悲しんだファンはどちらにも多くいただろう。マッチの全盛期の話はよく出るし、当時の大勢のファンの女の子たちの熱狂っぷりにいつも驚く。明菜はその歌唱力・溢れ出るオーラ・自己プロデュース力で賞を総なめしていたことは音楽番組などで流れるVTRを見ればよく分かる。当然、多くのファンが付いていただろう。また、明菜は女子からの人気も高かったと聞いている。

 

 

 マッチと明菜の破局が、事務所が決めたことかマッチが決めたことか、はたまた誰の企みでも無く二人で相談して決めたことだったのか、当時を知らないわたしは想像するしかない。

 

 

 また、メディアはスキャンダルがだいすきだ。何か溢さないか、何か隠れていないか、常にスクープを狙い、しつこくしつこく追い回す。

 

 これまで、スキャンダルで人気を落としたアイドルも、芸能界から去ったアイドルも多くいる。

 

 芸能人になり稼ぐようになったことで家族や親戚が変わってしまい、それがきっかけでスキャンダルを起こしてしまったアイドルもいた。*9

 

 

 わたしたちファンはアイドルにお金を払い、夢をもらっている。アイドルは自分自身が商品となるため、そのイメージが重要である。だから、なるべくならスキャンダルを避けてもらいたい、というファン心もある。

 だからと言ってわたしたちファンがアイドルのプライベートまでを縛ることはできないのである。

 

 

 「31☆アイドリーム」の世界では、ファンはモブにしかすぎず、だからこそアイドル同士の自由な恋愛ができている。

  るーくんが告白しようが響が告白しようが、ゆこが(テレビ局?の)廊下で恋のライバル宣言をしようが、ここにファンの存在など少しもチラつかない。

 

 

 

 現実のアイドルが、ファンの存在を無視できるものではないだろうが、結婚し、家庭を持つという選択を自分の好きなアイドルがしたいと思った時、それを邪魔しないファンでありたい*10

 

 

 

 KinKi Kids堂本光一くんは、ファンに暴言を吐くことで有名だが*11、コンサート本編が終わった後いつまでも帰らないファンに「チケット代分はやった!!早く帰って!」と言ったり、コンサート中に「今は彼氏と思ってくれてても構わないよ。でも(コンサートが)終わったらキッパリ別れます!」と言ったり、線引きがしっかりしている。

 

 わたしたちは、お金を払っている間は彼氏・彼女としてアイドルを見ることが許されても、その時間が終わればアイドルはまた雲の上の存在となる。コンサート中は手を振ってくれるしアイコンタクトも投げキスも、甘い言葉だって言ってくれる。でも、コンサートが終わり、会場から出れば、わたし(というか客席)に蕩けるような微笑みを向けてくれていたアイドルはそこにいない。

 

 

 

 自分が応援しているアイドルのスキャンダルはとてもショックだし、流出なんてした時には「しっかりしてよ!!!」と怒りたくもなる。

 熱愛や結婚に悲しむことが悪いことではない。むしろ、悲しんでいいと思う。幸せを祝福できるファンだけではない。悲しんで、その結果担降りすることもあるだろう。

 

 わたしたちファンが熱愛や結婚を悲しむという選択をするように、アイドルも恋をして結婚するという選択をすることもある。その気持ちまで制限する権利は誰も持っていない。*12

 

 どれだけ熱愛や結婚がショックだったとしても、それを嘆き悲しんだとしても、自分が好きなアイドルを、自分の言葉や行動で傷付けないファンでありたい。

 

 

 

 こんなことを書いておいて、わたしが「いいよ、熱愛どんとこい」と思えているかと言うと、全くそんなことはない。

 

 わたしの自担は中居正広なのだが、中学生の頃、中居くんの熱愛報道が出たときは狂いそうなほど怒って、熱愛相手だった歌手のファンである友人とケンカになったこともある。

 中居くんはここ数年やたらと「結婚の話」をするようになり、気が気ではないし、昨年末に「中居正広が結婚を考える夜。」という特番が放送されると知った時は「勘弁してくれ」と盛大に萎えた。そしてその特番は見ていない。

 中居くんがいざ結婚するとなったとき、素直に「おめでとう」という気持ちになれるかといえば、少しも自信がない。*13

 

 

 

 いつまでも、雲の上の存在であるアイドルを追いかけて行きたい。

 

 

*1:中森明菜

*2:1994年マッチが29歳の時に結婚し、子どももいる

*3:所謂暴露本の類。明菜の元付き人が書いた暴露本はあるらしい

*4:機会があればマッチ寄りの意見も聞いてみたい。

*5:マッチが副社長であるメリー氏のお気に入りというのはジャニヲタには有名

*6:もちろん、結婚する・しないは個人の自由であることは言うまでもない

*7:「40-50歳で20代の子と結婚しようとしてる?!嘘でしょ?!」とわたしは若干驚いたのだが、翼ほどの人であれば40-50歳になっても20代の子と結婚できるのだろう。

*8:わたしは成人した大人であるがこの表現を使わせてもらいたい

*9:わたしは彼女と辻希美のコンビが大好きだったのでとてもショックだった

*10:でも結婚するからアイドル辞めると言われたらそれは嫌だ

*11:ここ笑うとこです

*12:個人的にはCD割ったりポスター破いたりする過激なのはちょっと…と思うけど

*13:これは、自分に恋人がいないため人の幸せを素直に祝えないという心の狭さもあると思うが