Ya-Ya-yahがやってくる!(薮宏太くんお誕生日おめでとう)
昨日は薮くんのお誕生日でTwitterのTLが盛り上がり、Ya-Ya-yah時代の薮くんの姿をたくさん見かけて懐かしくなり、Ya-Ya-yahのことを思い出した。
JUMP担でも、Ya担でもなく、当時ただの小中学生だったわたしが見ていたYa-Ya-yahについて書こうと思う。
勇気100%
Ya-Ya-yahが勇気100%を歌っていたのは、2002年ごろだと思う。
当時、小学生だったので忍たま乱太郎を見ていた。勇気100%は、それこそもっと幼いときから何度も何度も聞いていた曲で、保育園の運動会や学校行事でも流れる定番の曲だった。「0点チャンピオン」とか懐かしいね。*1
同時期に、エンディング曲「世界がひとつになるまで」もYa-Ya-yahが歌っていて、この曲には手話の振り付けがついていて、その手話映像を見たことで初めてYa-Ya-yahを知った。学校で歌ったりもしたし、この当時の小学生はみんなこの曲を歌えるんじゃないかと勝手に思ってる。
手話でできる曲といえば「君をのせて」*2か「世界がひとつになるまで」、あと「世界に一つだけの花」
このED曲が終わった2004年。オレンジデイズ*3の放送が始まり、手話がブームになる。
そういった点でも注目を浴びた曲だったように思う。
2003年、冠番組「Ya-Ya-yah」が始まる。この頃、わたしはモーニング娘。のファンだったので、この前の枠で放送されていた「ハロー!モーニング。」を見た流れでなんとなく番組を見ることもあった。
でも、正直この番組はオタク向けであり、まだ一般人だった小学生のわたしにとってはあまり面白さが分かっていなかった。余談だが、同時期に放送されていた「裸の少年」という番組は健次郎*4が出ていることに驚き、何度か見たが健次郎の笑顔が怖くて見るのを止めてしまった。今考えると、超もったいないことをしたと思うが、金八先生シリーズの存在はやはり大きかった。
Ya-Ya-yahがやってくる!
タイトルにもある、「Ya-Ya-yahがやってくる!」という漫画をご存知の方はどれだけいるだろうか。
小中学生女子のバイブルといえば「ちゃお」その次に「りぼん」*5、ちょっとませてる子は「ラブベリー」
そんな「りぼん」で2005年から北沢薫先生*6によって連載されていたのがこの「Ya-Ya-yahがやってくる!」だ。
YaーYaーyahがやってくる! 1 (りぼんマスコットコミックス)
- 作者: 北沢薫
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/05/15
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大正元年生まれの歌を愛する13歳の少女・きなこ。
しかし、女性が表に出ることははしたないと思われていた時世、彼女の夢は周りから制止されるようになっていた。
ある日、帰宅したきなこは父母から婚約者・犬山男爵の写真を見せられる。その上、本人が現れ、失神したきなこは自宅の庭に落ち、石で頭を強打する。
目覚めると、きなこはテレビ局で倒れており、4人の少年に発見される。その少年達に、事情を説明した所、自分がタイムスリップした事を知り、再び失神。
その後、きなこは4人に「同じ歌が好き同士」として彼らのコンサートのチケットをもらう。コンサート会場に行ったきなこ。すると、ステージにさっきの少年達がきらびやかな服装で歌を歌い始める。彼らは、ジャニーズJr.の人気急上昇アイドルグループ「Ya-Ya-yah」だったのだ。
彼らの姿を見て、初めて歌を歌った幼少時代(6歳)を思い出したきなこは、彼らが自由に人前で歌を歌える職業・「あいどる」だということを知り、「あいどる」を志す。
というあらすじである。今読んだら笑ってしまうかもしれないが、この連載が始まったとき中学生になっていたわたしには「アイドル」の存在が刺激的だった。
この時はすでに、SMAPやKinKi Kidsのファンであったため、「アイドル」という存在に明確に憧れを持って見ていたし、それが自分のだいすきな「りぼん」の漫画であるなら尚更である。
この連載が始まる前年2004年に「3年B組金八先生第7シリーズ」があり、そこに薮・光・太陽の3人が出演していたのだが、その頃のわたしは夜にテレビを見ることが禁止されていたので、見ていなかった。*7
この当時はSMAPやKinKi Kidsのファンではあったが、まだ「ジャニーズJr.」という存在があることも、それが何なのかも全く知らなかったので、彼らの事は「Ya-Ya-yah」というアイドルとしてしか見ていなかった。
当時は、KAT-TUNや山Pが一世を風靡していたので「ジャニーズ」ははっきり認識していたが、そことYa-Ya-yahは全く切り離して考えていた。つまり、「ジャニーズ」だと思って見ていなかった。
この、「Ya-Ya-yahがやってくる!」という漫画にわたしがハマったのは、何といっても各メンバーのキャラ付けだと思う。
薮は「小さいけど一番アイドルっぽくて照れ屋だけど女の子に優しいサッカーが好きな子」光は「いたずらっこでちゃめっけのある明るい子」翔央は「クールで口数が少なくてお兄さんぽくておしゃれな子」太陽は「一番背が高いのに一番天然でかわいい子」
そして、この漫画は主人公のきなこがYa-Ya-yahのメンバーと恋愛関係になるのではなくて、Ya-Ya-yahはいわゆるサポート役なのだが、その設定があるからメンバーそれぞれのキャラクターが光ったのかとも思う。*8
この漫画をきっかけに、わたしは一気にYa-Ya-yahが大好きになった。その「大好き」というときめきは、SMAPやKinKiがすきだという気持ちとは、また違ったと思う。この連載時の「りぼん」には、Ya-Ya-yahの対談やグラビアなんかもあり、4人が表紙を飾ったこともあって、漫画の中の4人と現実の4人がリンクしていくのが楽しかった。冠番組も興味を持って見るようになった。
3年B組金八先生
わたしが漫画の中のYa-Ya-yahをベースにして彼らにハマっていた頃、金八先生第7シリーズの再放送が始まる。
最初は、金八先生に興味が無かったので見ていなかったが、友だちが本放送で見て毎週のように「金八先生見た?今週のすごい怖かったよ…。すごかった。あんな風になっちゃうんだね。しゅうがさ…」とか話していたのを思い出し、録画して見ることにした。
再放送は基本的に毎日放送があるので、あのヘビー級のドラマを連続で見るのは正直きつかった。最初は太陽が画面に映る度に浮かれたりしていたのに、どんどん薬物に溺れて行くしゅうが怖くて、「これは本当にあの光なの?あの漫画の光と同じ人?」と受け入れきれなかった。床に這いつくばって薬物を求めるしゅうの姿は今でも鮮明に思い出せる。そのくらいショッキングな映像だった。
わたしにとって、Ya-Ya-yahは「りぼんの漫画」の中の登場人物であることがベースのグループだったので、バラエティでは漫画のキャラクターを実写化したものとして見ていたし、答え合わせや情報の付け足しという気持ちが大きかった。
漫画の中の光は、あんなに怖い顔をしないし、もちろん薬物にも手を染めない。
金八先生は、とてもいいドラマだったと思うし、最終回は泣いた。しゅうが警察に連れて行かれる途中、しゅうのために皆で踊ったソーラン節は涙なくしては見れなかった。
だけど、彼らとおなじ中学生であるわたしにとっては、とても重たいテーマのドラマだった。わたしが通っていた中学校もそれなりに荒れていた中学校であったが、薬物は身近なものではなかったし、やってる人もわたしが知る限りではいなかった。これならまだ健次郎の時のドラマの方が自分に近いわ…と思った。そして、わたしが大好きな漫画のアイドルであるYa-Ya-yahがこういう役をやっているということが怖くて仕方なかった。
そして「Ya-Ya-yahがやってくる!」の連載終了と共に、わたしの中のYa-Ya-yahへのときめきも一旦静まった。
いつの間にかHey!Say!JUMP
それから1年後。わたしはすっかり4人のことを考えない日々を送っていた。
Hey!Say!7ができたときとかは、「なんか平成生まれのジャニーズがデビューするらしい」認識としては、そんなものだったように思う。
当時は特にジャニーズ全体が好きだったわけでもなかったし、ジャニーズJr.というのが良く分からなかったのもある。そして、その頃SMAPやKinKiが好きはわたしにはちびっこジャニーズは興味の対象ではなかったからだ。
ところが、Hey!Say!JUMPとしてデビューした中に、わたしがちょっと前までときめいていた4人のうちの2人を見つけてしまった。しかもすっごい大きくなってる(特に薮が)。衝撃的だった。*9
慌てて他の2人の姿を探したけど、どこにもいない。「どうして?」と思った。その頃すでにデビューしていた関ジャニ∞とNEWSで掛け持ちをしているメンバーがいることを知っていたので、Ya-Ya-yahもそういうパターンだと勘違いした。
薮と光は掛け持ちをするんだ。と思いこんでいたのだ。しかし、一向にYa-Ya-yahとしての姿を見ることはできず、次にわたしが情報を得たとき、すでにYa-Ya-yahは消滅したことになっていると知った。
大学生になり、観に行った舞台で配られたフライヤーの束の中に、「鮎川太陽」の文字と宣材写真を見つけたとき、「ああ、本当にYa-Ya-yahはもういないんだ」と実感した。
大してYa-Ya-yahのファンだったわけでもないのに、とっても悲しかった。わたしがすきだった漫画の中のアイドルは、消えてしまった。
だけど今、JUMPで活動する2人を見ると、この2人が引き離されなかったこともまた運命なのかなと思うし、2015年の楽曲大賞で薮担と光担が同数だったことには信じられないくらいのロマンを感じる。
わたしは全然他担なので、JUMPのことについて何か知っているわけでもないしやぶひかについて特に詳しいわけでもないけど、当時Ya-Ya-yahに胸をときめかせた中学生は、10年経った今もジャニーズを追いかけているよ。
JUMPのことはJUMPとして好きだけど、金八先生卒業スペシャルのときに薮・光・太陽の3人が顔を合わせたように、いつかもっと大人になったとき(おじさんになったときでもいいけど)、4人で共演してくれたらうれしいな~…。翔央は、芸能界を去ってしまったみたいだけど…。
Ya-Ya-yahを覚えている人は、思い入れがある人は、JUMP担やYa担以外にもいるよ。
Ya-Ya-yahはなくなっちゃったけど、彼らをすきだった思い出はいつまでも消えてないよ。
しんみりしちゃったけど、そんな長い下積み時代と、歴史と、たくさんの思いを背負ってる薮くん、お誕生日おめでとう!
これからも、光くんとよいコンビでいてね。そして今年がJUMP10周年に向けた大事な1年になると思うので、応援しています!!
*1:忍たま乱太郎は、ファミリーコンサート(ミュージカル)などをやっていて(今の2.5次元ではなく、着ぐるみの本物のキャラクターたちが出てくる)、アニメ以外で曲を聴く機会がたくさんあった
*2:小学校のクラスメイトに手話ができる子がいて、みんなでこの曲を覚えた
*3:大学を舞台にした、聴覚を失った女の子(柴咲コウ)と普通の大学生(妻夫木聡)たち5人組の青春恋愛ドラマ
*5:わたしの周りでは「ちゃお」が第一党で、「りぼん」は二番手だった
*6:代表作「E系☆ハイブリットガール」
*7:風間くんが出ていたシリーズも、昼の再放送で見ていた
*8:ただ、わたしは薮ときなこがくっついたらいいのにと思ってた