万有引力

或いは ネリリし キルルし ハララしているか

KinKi Kidsのコンサートで昔好きだったバンドマンに再会した

「We are KinKi Kids DOME CONCERT 2016-2017 ~ TSUYOSHI&YOU&KOICHI~」に行って来た。

 

タイトルの通りですが、このコンサートに昔追いかけていたバンドのメンバーが参加してた。

 

わたしはかつてソノダバンドというインストバンドを追いかけていた。キーボーディストの園田涼さんが中心となって結成された全員東大出身という超高学歴バンドだ。わたしが初めて行ったライブハウスは彼らの公演だった*1

 

キーボードの園田さん、バイオリンの熱田さん、チェロの橋本さん、ギターの赤股さん、ベースの牧瀬さん、ドラムの小山田さんの6人が演奏する曲はとてもかっこよくて、若さと勢いがあって、楽しそうで、「いつかわたしもこんな風に楽しんで楽器が演奏できたらいいな」と思うくらい魅力的だった。*2わたしは、自分が音楽をやっている時は本当に下手でどうしようもなくて、音楽が嫌いになりそうなくらいつらくて、楽しく演奏するなんて夢のまた夢だったので、必死に、だけど楽しそうに演奏してる彼らがより一層かっこよく見えた。

 

彼らのライブでは、USBメモリが音源として売られていて*3、ジャニオタとしてCD一択だったわたしにとって画期的な商売だった。

あのとき買っておけばよかったと今後悔している。だれか売ってくれないだろうか。

 

彼らの客層は、わたしが普段行くコンサート*4とはまるっきり異なる。クラシックとか嗜んでそうなご年配の夫婦、お受験とかしそうな賢そうな小学生を連れた家族、バイオリン背負ってる中学生…所謂ライブハウスと無縁そうな人をライブハウスに連れてくるソノダバンド。

 

国際フォーラムでのライブも基本的に着席でゆったりと見ることができる。ライブが進むにつれて立ち上がる人が増える。

 

赤股さんがギター弾きながら1階席を駆け抜けて、園田さんが幹てつやが弾いてるようなキーボードを手にステージを動き回って、熱田さんが情熱的すぎて弓が切れて、でもそんなときでも座って弾いてるチェロの橋本さん*5。ソノダバンドを見て初めてチェロという楽器に興味をもった。それまでは弦はヴィオラコンバスが好きだったけど、座って身体と一体になるように弾いてる橋本さんの姿を見て素敵な楽器だなと思ったのだ。小山田さんが大きな身体で力強くドラムを叩いて、牧瀬さんは飄々としていて、お互いがお互いにアイコンタクト取ってどんどん盛り上がっていく感じが好きだった。

 

ちょっと滑ってるMCも、隠しきれない賢さと育ちのよさも、なんかダサいC&Rも、後半怪しくなるピッチも、かっこつけたプロフィール*6も、全部好きだった。

これからって時にバンドは解散してしまって、ソノダバンドを追いかけ続けることができなくなってしまったけど、こうして思わぬところでわたしが好きな人同士が繋がって、活躍を見れることは幸せなことだ。

 

園田涼さんは、小学生の頃ピアノで「硝子の少年」を弾いたときに同級生が集まってきて、それをきっかけに「ピアニストになろう」と思ったそうだ。

KinKi Kidsのコンサート、剛のソロコーナーでセッションしている時、園田さんの姿がモニターに映った。その笑顔がとっても懐かしかった。わたしがソノダバンドを見ていたとき、彼はいつもこういう顔をしていたなーって思い出した。

 

 

ありがとう、KinKi Kids。ありがとう、ソノダバンド。

 

もうソノダバンドには会えないけれど、いつか何かのタイミングで6人でライブをすることがあれば、それを見に行きたい。またデマゴーゴスが生で聴きたい。

 

デマゴーゴス

デマゴーゴス

  • ソノダバンド
  • J-Pop
  • ¥250

 

 

*1:後にそのライブハウスは放火事件が起きる

*2:当時、吹奏楽をやっていた

*3:学生だったわたしには手が出せなかった

*4:ジャニーズ

*5:そういう楽器だから

*6:http://sonodaband.jp/biography/